地獄の黙示録・特別完全版


(2001年/米)
 ベトナム戦争映画の中で、最もアメリカ側からの視点で描いていない作品として、評価されている。公開から20年を経て、2001年に約50分間の映像を新たに加えて、これが特別完全版として再公開となった。203分の長篇だが、無駄なシーンは全くない。今観ても全く古さを感じさせないのに驚く。アメリカ軍の大尉が、同じアメリカ軍人の特殊部隊隊長のカーツ大佐を暗殺する任務を受ける。ベトナム戦争の知らされざる事実も明かし、アメリカの狂気を203分間の映像で描く。「ディア・ハンター」とは格が違う。
監督/フランシス・フォード・コッポラ
出演/マーロン・ブランド/マーティン・シーン他
戻る

魚と寝る女


(2001年/韓)
 韓国映画の美男・美女が登場し、その二人の関係を混乱させる意地悪な女性達。そんなありがちの映画は好まない。この映画の監督キム・ギドクは、人間の男と女の生き方をストレートに飾り気なしで描いていく。が、男女の情念の深さはしっかりと表現する。映画は湖の釣り堀に来る客を管理する孤独な女性が主人公。釣り人を相手に体を売ったりもする。湖の釣り堀と言う設定が面白い。どこにでもありそうな題材が、生き生きと魚のごとくたくましくも、妖艶な主演のソ・ジョンが妙な個性で映画を引っ張り回している。
監督/キム・ゴドク
出演/ソ・ジョン/キム・ヨソク/他
戻る

遊星からの物体X


(1982年/米)
 今でこそCGを駆使したSFホラーを作るのは、映像的にはなんとでもできる。この作品は当時、ホラー映画の第一人者だったジョン・カーペンターがハワード・ホークスのリメイクで製作した。南極基地の氷の中から発見されたエイリアンと隊員との死闘を描いたもので、誰がエイリアンなのか、解からないまま一人、また一人と隊員が死んでいく展開はスリリング。エイリアンの変身シーンは、今観ると物足りないだろうが、スリラー・サスペンスとしての色合いはよく出来ている。じっくり観ることのできる作品。 監督/ジョン・カーペンター
出演/カート・ラッセル/リチャード・ダイサート/他
戻る

軽蔑


(1963年/仏・伊・米)
 出演のブリジット・バルドーを知ったのは中学一年生だ。まだ大人の女性の魅力、女性の魅力さえ解からない年頃。しかもタイトルが軽蔑だったら、果たしてどんな意味で?と背伸びしても理解できない世界の映画だった。その後、この映画を観るのだが、ゴダールの映像美の素晴らしさは芸術的で、あのブリジット・バルドーが実に女性の心模様を上手に演じているのにも驚いた。フランス映画の回りくどくないセリフと、それていて心の変化を表情豊かに現す俳優の魅力に取りつかれてフランス映画のファンになった次第。
監督/ジャン・リュック・ゴダール
出演/ブリジット・バルドー/他
戻る

スパルタカス


(1960年/米)
 小学校5年の時、母親に連れて行ってもらって観た映画。今はなき小倉中央会館で上映されていた。スぺクタル史劇全盛の頃で、やたらキリスト教の布教映画が多かった中、この「スパルタカス」には宗教がなかったのが、シリアスに感じた。監督がキューブリックと後になって知って、さすが‼と納得いった。カーク・ダグラスが製作したというのも後に知ったが。この映画が歴代で最も製作費をかけたというのも後に知る。実在のスパルタカスを上手に映画にしていると感心する。ジーンとくるシーンが3回ある。今観てもやはり、くる。
監督/スタンリー・キューブリック
出演/カーク・ダグラス/ジーン・シモンズ/
戻る
▲to Top