セクシャリティーズ


(1997年/スペイン)
 「男は嫌いだけどセックスは好き‼」。ラウラ・モランテが言うと自然な言葉と感じるし、彼女しか言えないセリフと思うほど似合っている。本来はバレリーナであったが映画の世界にスカウトされただけあり、肉体は美しく、セクシーで、脱ぎっぷりは役柄に合わせて変化させる。この映画では、直線的な脱ぎっぷりが主人公の性格を表していると言えるほど、カッコいい。この作品はスペイン映画。
監督/ヴィセンテ・アランダ
出演/ラウラ・モランテ/アナ・オブレゴン
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グランド・セントラル


(2013年/フランス)
 フランスは原子炉の大国でもある。そこに働く人々の姿は痛々しくも、人間として生きるために働いて放射能を浴びることが日常となってしまっては、今さら新しく生きる道も夢もはかない。そんな日々で美しきレア・セドゥーが当たり前のように青空天井の下でセックスを重ねる。いつどうなるか分からない不安をまぎらわせるように、性を楽しみ、愛を語るしかない。福島の問題と重なるのは、心苦しく、もっと多くの人に観て欲しい作品だ。
監督/レベッカ・ズロトヴスキ
出演/レア・セドゥ/タハール・ラヒム/他
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エマニュエル・ベアール/
赤と黒の誘惑


(2014年/オーストラリア)
 「電話するけど出ないで…」(男)
「電話してと言ってもしないで…」(女)
「道ですれ違っても無視して…」(男)
「あなたには“愛している”とは言わない…」(女)
 別れ際のこの会話はたまらない。甘いし、切ないし、本音を言わない分、本音が出ている言葉の美しさ、愛らしさがいい。このシーンが、エロティックな映画でありながら、純愛映画をしても成り立たせているのがスゴい。脚本が良くなと映画は下らなくなる。
監督/スティーヴン・ランス
出演/エマニュエル・ベアール/ハリソン・ギルバートソン
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トーク・トゥー・ハー


(2002年/スペイン)
 フラメンコに闘牛。スペインは情熱的すぎる国。ファッションも色鮮やかで、女性も派手派手しい。恋愛もさぞかし熱かろうと、想像がつく。昏睡状態になったバレリーナと女闘牛士。この二人を愛する男性2人。話しかけられ、触れられていく一人の女性に奇跡が訪れる。愛が奇跡を起こすのか。どこまで愛を捧げると生命は変態を遂げることが出来るのか。愛、性、生命、喜びの影には残酷さも潜むのか。人間とは何であるのか?問題作だ。
監督/ベドロ・アルモドバル
出演/アグスティン・アルモドバル/他
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ドアーズ


(1991年/米)
 2010年に公開された「ドアーズ/まぼろしの世界」は、ドアーズのドキュメンタリー映画。こちらはオリバー・ストーンが監督した作品。カリスマ的存在として今なお信奉者の多いジム・モリソンの短い生涯を描いた作品。60年代のヒッピー・カルチャーを映像を通して疑似体験は出来るが、その時代を理解するまでには至らない。ドアーズ、ジム・モリソン側から描く手法ではなく、事象として捉え方で描いた青春映画に終わっている。ジム・モリソンと恋人、パメラの愛の物語としても物足りないが…。
監督/オリバー・ストーン
出演/バル・キルマー/メグ・ライアン/他
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狂ったバカンス


(1963年/伊)
 イタリアの喜劇は上品っぽく味つけをしていて、それで実にエグ~く、ブラック・エッセンスにあふれているから面白い。今村昌平監督のクサいもののフタをとった映画と通じるものがある。物語は、社会的には一流の社長で、女性にかけても自信はあるバツイチの39歳のナルシスト気味な男が、若くてドライな女の子に対して、ちょっぴり下心を出してしまう。が、結局はいいように利用されて散々な目に合う。若きカトリーヌ・スパークの可愛らしさは、今の時代にも通用するし、ハメられる中年のオヤジは日本にだって多いさ。
監督/ルチアーノ・サルチェ
出演/カトリーヌ・スパーク/他
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デリンジャー


(1974年/米)
 「死ぬまで生きるさ」―。デリンジャーのこの言葉通り、ギャングとして潔い生き様がカッコ良く描かれている。舞台は1933年の大恐慌に見舞われたアメリカ、中西部。犯罪史上最も有名な銀行強盗、ジョン・デリンジャーとその仲間の生涯を綴った作品。ウォーレン・オーツが“らしく”ていい。この作品で監督デビューしたジョン・ミリアスがテンポの良いタッチでギャングをポジティブに描きつつも、FBI長官との戦いで散っていく彼らを、華々しくもセンチな情感を色濃く出して、青春映画としても傑作だ。
監督/ジョン・ミリアス
出演/ウォーレン・オーツ/ベン・ジョンソン/他
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フレンチ・コネクション


(1972年/米)
 ジーン・ハックマン演じる刑事ポパイのパワフルで粗削り、頑固で気短かでスタミナのあるポパイの魅力が、この作品の要になっている。多分、ジーン・ハックマン自身も、このポパイ的な性質を多分に持ち合わせた保守的な俳優では?と思うが。この頃、スティーブ・マックウィン、クリント・イーストウッドと刑事モノに人気があったが、キャラ的にはポパイがアメリカ的と思う。対してヨーロッパでは、アラン・ドロン、イブ・モニタン、リノ・ヴァンチェロと、アメリカ映画の刑事にはいないキャラが、また人気を持していた。
監督/ウィリアム・フリードキン
出演/ジーン・ハックマン/ロイ・シャイダ―他
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さよならミス・ワイコフ


(1979年/米)
女性の生き様を描いた作品は沢山ある。古く有名どころでは「風と共に去りぬ」のスカーレット(ビビアン・リー演じる)。強くたくましい女として印象深かった。悲恋に涙する女も沢山いた。小悪魔的の女。セクシーで怖い女。ふしだらな女。カワいい女。…女性は実に描き方でどうにでもなるし、それに答えるかのように巧く演じる。ミス・ワイコフは35歳にして更年期障害を迎えた女教師。不安定な精神状態に苦しむが、原因は未だに処女であること。が、学校にアルバイトに来ている黒人短大生にレイプされるも、人生の転機を迎える…。
監督/マーヴィン・チョムスキー
出演/アン・ヘイウッド/ロバート・ボーン/他
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