北九州から、ようやく期待出来る女の子シンガーソングライターがデビューした。「おい街」時代にはザ・ルースターズがデビューした。あれから40年近くの月日が流れた。その後は……正直、諦めていた。こうして「おい街」マガジンがウェブ上で復刊し、さて、前途有望な若いミュージシャンはいないものか、と模索していた矢先に、浅川三四郎さんから電話が入った。ヤマハの音楽振興の部所にいた彼から、「30年振りですヨ、高野さん‼」と。「えーっ‼30年‼そんなになる?いま何しているの?」
 「波多野菜央のプロデュース、マネージャーをやってるんですよ」と。三四郎さんは、三四郎一家というバンド名でヴォーカルをやっていた。この人も今尚、音楽にこだわり続けて生きているのか。再会の約束をした。
 11月27日午後6時、約30年振りの顔。その席と再会に花を添えるように、波多野菜央もやってきた。
 おっ‼輝いている。この女の子は‼が第一印象。持参してくれたデビューアルバム「太陽と月」を聞きながら、話を交わしいく。一曲目「REAR」が流れて即、「正統派だね」と口にした。自分を装うことなく、等身大の全身で唄っている。2曲、3曲…と続くうちに、今の時代に一石を投じるシンガーソングライター。ストレートに勝負している。頼もしいぞ。僕個人が好きな声と歌詞の単語が、地に根を張っている大きな樹の精のように感じる。これは今時、珍しく存在感が伝わってくる。今時では型破り。若い人はこうでなくちゃーと、次から次へと形容の言葉が頭に沸いてくる。
 北九州の八幡出身。下関市立大卒業。北九州らしさが深く染みついているのがいい。ザ・ルースターズのデビュー前の期待感と同じような心の炎が火を吹いた。媚びるな。個性を伸ばせ。若い人の励みとなるシンガーと成れ。学べよ。己を鍛えよ。天まで届け。
 2020年2月22日(土)17時開場18時開演全席自由2500円(税込)。北九州市ウェルとばた中ホールでコンサート開催決定。同日セカンド・アルバムも発売。
 「おい街」マガジンの復刊と同時に、波多野菜央がデビュー。なんと見事なタイミング。これは”神のみぞ知る”。北九州にとって”夢”あるストーリーが始まった。
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